純粋。

最近、クラウドファンディングが面白い。単なる資金調達としての意味合いを超えて、ステークホルダーを勇気づけるブーストであったり、消費者を参加者側に巻き込む仕掛けづくりであったり、いろんなエッセンスが内包されていると感じる。そして、どのルートを辿れば正解なのか、ということが定まっていないのがこれまた面白い。ある人からみれば不完全に思えるような部分が、別の人からみれば魅力に見えたり、完璧だから成功する、というわけでもないのである。そして、おカネ儲けの匂いを出してしまうとダメで、純粋に自分の信じたものを世に出したい、という思いこそが人の心を惹きつける、というところがこれまた面白い。いままで無意識に培ってきた観念をひっくり返される。そしてこれからの若い人は、この観念に沿ってビジネスをしていくのだろう、と思わされる。


金融業界はとかくエスタブリッシュメントがもてはやされる傾向が全然昔から変わらないけれども、もはやそんなものクソ食らえで、新しいことにどんどん飛びついていかないと本当に衰退していく。新しい世の中をデザインできるようなワクワクすることをこれからも探して、触れていきたいと思う。