T氏と珈琲。

加古川・姫路へ出張。通り雨が降ったりと、7月にしてはそれほど暑くはない日だった。それにしても今この時間も大阪ではザッと雨が降っている。長梅雨になるのだろうか。猛暑にならないのであればありがたいが。


加古川といえば、今やオマーンに赴任しているT氏に思いを馳せずにはいられない。彼の実家には2005年の初頭だったか、一度泊まらせてもらったことがある。ちょうど彼は公務員試験の勉強に専念するため、実家に戻って予備校に通う生活をしていたのだ。一緒に行った友人のTぺいとまずはスーパー銭湯に行った後、ハゲかかった冗談好きなおじさんと、気立てのよいおばさんに夕食をもてなしてもらった。その後は彼の自室に行って、酒を飲んだりしながら心行くまでこれからのことを話し合った。T氏には久しぶりに会ったのでうれしくていろいろなことをべらべらとしゃべり続けた記憶がある。考えてみれば、彼が公務員試験に受かってつくばに戻った頃には僕はもう大阪で働いていたし、それから2年が経って僕が転職で東京に行くときには、彼はひと足違いでエジプトに語学研修に旅立ってしまった。それからも都度、2人きりで酒を飲んだり、みんなで集まったりということはあったが、とことん話し込んだのは6年半前が最後なのではなかろうか。もちろんだからといって関係が疎遠になっているとは全然思わないし、SNSを通じて近況もわかっているので寂しいなんてこともないのだが、いつか彼が東京に舞い戻ってきて、大学1年生の寮生活の頃や、走って30秒の距離のアパートにお互い住んでいた頃のように、気軽に部屋に転がり込める日がまた来ればいいな、と思ったりする。(むこうさんも妻帯者だから無理か、というツッコミは甘んじて受けたいww)


とまぁそんな回想シーンも交えつつ注意散漫なままお仕事をこなす。途中食事のためにレストランに入ったら、なんとコメダ珈琲のようなフルサービスの喫茶店。しかも内装もクラシックな感じでなんとも居心地がいい。さらに珈琲自体が美味しい。味音痴の僕ですら美味しいと思ったのだから相当良質の豆を使っているに違いない。この地域にもフルサービスの喫茶店がチェーン店として存在していることに感銘を受けた。そういえば茨城県にも「珈琲哲学」というフルサービスのチェーンがあったことが思い起こされる。都心ではスタバやタリーズといった欧米系のコーヒーチェーンが全盛だが、こういう日本的な進化を遂げた喫茶店が地方によっては元気だという事象は面白い。