片付ける、荒らす。

いまの職場にきて約2年半、いろんな人が目の前を通り過ぎていった。大人しい人も多いのだけど、前の職場にもましてエネルギッシュな人もいたな、と思う。


エネルギッシュな人といるとなにかと刺激になるのだが、なかには自分本位に動く人もいる。そういう人が担当した持ち場はえてして荒らされており、その人がいなくなった後を引き継いだ人は、持ち場の修復や後始末に苦労する。荒らしていった張本人は、次の場所で何食わぬ顔で新しいキャリアをスタートしていく。


それがいいのか悪いのか、断罪する気はない。それもまた処世術が上手いと言えばそうなのだろうし、悪気があって意図的にそういう行動を取っているわけでもないのだろう。


ただ、そういう行動を取ることは知らず知らずのうちにカルマを溜め込んでいることになるだろうし、うまく逃げ切れ続けるというものでもないのだろうな、とは思っている。それはいち担当者レベルの話であっても、マネジメントであっても同じだ。時間とともに、自分がしてきたことの評価は巡りめぐって自分に返ってくる。


僕自身は、できるだけ立つ鳥跡を濁さないように、持ち場を荒らすだけ荒らして去っていくことはないようにしたいと思う。そして、片付ける役目も楽しんで引き受けたい。