ダイナミズム。

ここ2週間くらいで、前職の人と立て続けに4人くらい会った。そしてそのうちの3人とは夜の会食であった。おかげで、前職の会社については相当の事情通になってしまった。


4人が4人とも10年近くもしくはそれ以上一緒に働いてきた仲間で、いまでも会うと、長期の出張を経て再会した、同じ会社で働いている同志と錯覚してしまう。それだけ、積み重ねてきた時間があるのだなあとしみじみ思う。


とはいえ、懐かしがってばかりもいられない。いまの職場への不満がないわけではないけれども、前の職場がかつてのダイナミズムを失っていることを聞くにつれ、やっぱりいまの持ち場で腰をすえて新境地を開拓せねば、という気持ちを新たにすると同時に、自分自身もまたダイナミズムを失ってしまってはいないか、行動力はともかくセンスが錆び付いてしまってはいないか、という不安も首をもたげてくる。過去の貯金を食いつぶして逃げ切るほど残りのキャリアは短くない。