何度も。

「おかえりモネ」第18週に入っている。もうすぐ全体の3/4が消化したことになる。最近の朝ドラや大河はラスト数週でとんとん拍子に話が進むことが多いが、今回もそのパターンなのだろう。あふいは、序中盤は意識してストーリー展開をゆったりとさせることで、各登場人物のキャラクターを定着させて、そのあとにストーリーを動かしていくのが、ドラマの組み立ての王道なのかもしれない。


今回の「モネ」は、今までの朝ドラと比べても、心理描写が細やかだと思う。いちいちナレーションなどでフォローすることもなく、登場人物の言動だけで、受け取り手は登場人物の心理状態を推し量っていくしかない。


「モネ」は毎週土曜日はその週のダイジェスト編として放送されているが、土曜版を見て、ああ、この言動にはこういう心理が反映されているのだな、とか、ストーリー展開の意図だとかが改めて分かることも多い。一回きりの視聴だけでは理解しきれない内容になっていることの証左である。


やたらとダイジェスト版やおさらいの再放送を流すことに否定的な意見もあるのかもしれないが、個人的には、何度見返しても新たな気づきがあるほどにドラマの質があがっているのは、歓迎すべきことだと思う。テレビも衰退没落しているとは一概には言い難い。