開幕。

昨日は「いだてん」が再放送されていた。全部は見られなかったが、なんとも味わい深いものだった。ふと気づいて振り返れば、一昨年のブログでもたびたび面白いと激賞している。クドカンの脚本はさすがである。オリンピックをめぐる素晴らしさを描くだけでなくて、ドロドロとした醜悪な部分、そして戦争の愚かさをも描いた日本の近現代史を彩る作品へと仕立て上げている。


「いだてん」にはオリンピックをめぐる印象的なフレーズがいくつも詰め込まれている。2021年のいまの状況を思うに、胸につまされる言葉が多い。ほんとうに、この時代に生きる大人の1人として、こんなに情けない気持ちで自国開催のオリンピックの開幕を迎えるのは、子どもたちに申し訳ないと思う。ただ、旧来のままのオリンピックを開催しようとするなかではこのドタバタはもはや2013年から予測できていたことであり、もはやCovidどうこうというのは理由の後付けでありこじつけなのだろう。


さて、本日が開幕日となる。もう既にお腹いっぱいとばかりにドタバタは見せてもらった。最後までなにが起きても目を瞑らずに受け止めるだけだ。