先週も書いたけれども、大学入学からこの春でまる20年になるのだと気づいた。親元を遠く離れて1人暮らしを始めた、という点では、人生のなかでもかなり大きなターニングポイントだった。学生宿舎に入居して、新歓イベントだかに初めて参加した帰り道の夜だっけか、夜空に浮かぶ満月をみあげて、ああ、あと何度あの月を仰ぐことになるだろうか、とふと思ったことを今でも覚えている。
そこから、満月の回数で言えば約240回を経てきたことになる。もう、遠すぎて想像もつかない。18歳のときに、どんな大人になっているだろうかなんて全く分からなかった。その時々で、目の前のことを無我夢中で乗り越えていたら、気づいたらここまできた、という次第だ。それはたぶんこれからも同じなのだろう。
社会人になりたての数年間は仕事がキツくて、金曜の夜になるたびに、ああ、この1週間もなんとか乗り切った。年老いて職から離れるまでに、あの何回この週末を繰り返すのだろう、などと考えていたことを思い出す。とてつもなく長いように見えて、あっという間に十数年が過ぎてしまった。やりたいことは先延ばしにせずにやっておかないと、すぐに60歳くらいになってしまう、と思っている。