1995年の春。

阪神大震災からきょうで26年。12歳で小学校卒業まぎわだった僕も38歳。もう思い出ははるかになりにけり、だ。


あの頃は僕は中学受験を間近に控えていた。なんとなく、受かるんじゃないかな、という根拠のない自信があって、そうなると慣れ親しんだ友達とも離ればなれになってしまうんだなという気持ちを抱えていた。母親はたしか、定年退職した祖母と入れ替わるように、数年前から昼間のパート勤務をはじめたばっかりだったろうか。


実家の近所でも崩れた家屋があったり、震災を機に親族の家に身を寄せてきた子が転向してきたり、1995年の117日から331日くらいまでは、いろんなことがあったと記憶している。緊張感のある毎日だった。


いまもまた災害のさなかのようなものである。また26年経って64歳になれば、どのように振り返られるのだろうか。人生、良いこともあれば悪いこともあるけど、全てに意味があったよなあと笑って振り返られればいいな。そのためにも、自分の好きなことを精一杯これからもやりたいし、どんなことがあっても気持ちだけは折れずに生きていきたい。