6年。

震災から6年。日曜の朝に、テレビの震災特集の番組を見ていたら、隣で息子が同じように震災の映像に釘付けになっていた。もうなにが起こったのかわかる歳になってきたのだ。震災の頃には全く影も形もなかった息子に、いつかあの時のことを語る日がくるとすると、僕らはどんな言葉で伝えるだろうか。

特集を見るに、やはり震災は大きな節目のできごとだったのだ、と改めて感じる。大げさでなく、あの日をきっかけとして、地球のシステムが書き換わったのだと思う。もう6年も経ってしまえば、折にふれて日々思い出すこともほとんどないが、いったん思い出すと、あの頃抱いていた感情がありありと思い起こされる。

震災があったから、誰もが自分を見つめなおし、ほんとうに大切なものはなにか、という問いに向き合うことになったのだと思う。なんのために生きるのか、その意味を知ったのだと思う。

もう一度、きょうからスタートだ。生き残った僕らには、やるべきことがある。