断捨離に。

ふと、思い立って、忙しいさなかなのに、書類の整理をしてしまった。1年前には、あれもこれも使うものかな、と思って溜めておいた書類である。どちらかというと鳴かず飛ばずだったときにサルベージしておこう、という代物だったのだが、無事にそれは杞憂に終わり、むしろ過去のものを引っ張り出して追いかけることなど必要なくなったので、この際一気に処分をすることにした。

 

それ自体は大変嬉しいことであるし、この1年の進化を形作るものであるのだが、さくさくと片付けをしていると、妙に悲しく、涙が出てきそうになった。どういう作用によるものだったのだろうか。過去との訣別である。

 

資料の大半は、どちらかというとしょうもないものである。なので、そういったものを処分できることは、次に進むことができているという証左なのだ。どうしてここまできてしまったのだろう、どうすればよかったのだろう、と胸がキュッとしてしまったのかもしれない。あるいは、もう本当に戻れないところまできてしまったのだ、という武者震いのようなものか。