縄をほどく。
毎年盛大な忘年会に呼んでくださっている大阪の恩人から、「今年もやるぞ!いつくるんだ?」と連絡がきた。そう呼ばれれば応えないわけにはいかない。
実際のところ、COVIDを怖れる人が減っているのは確かだ。重症化のリスクも下がってきているし、なによりも感染拡大していることがむしろ、「誰もがいつ感染してもおかしくない」という意識につながり、以前よりは感染してはいけないというプレッシャーが減っているように思う。そうなると、外出や会食行為をすることについての抵抗はなくなっている。
もちろん、感染しないにこしたことはないのは事実だが、変なプレッシャーが一人ひとりにかけられるのは本質とはズレているように思う。一方で、気が緩みすぎると感染してしまうというのもよくわかる。
今年いっぱい、誰もが少なくないストレスや制限にさらされてきたと思う。自覚しているよりももっと、精神がしんどくなっている人が増えているはずだ。目先の対策も大切だが、自分にかけられた縄を時には意識的にほどくことも大切にして、今年の冬を乗り越えていきたい。