勉強をするにも、仕事をするにも基礎体力は必要である。もちろん長時間集中力を高いレベルで保つという意味での体力が問われるのだが、それだけではない「体力」もある。
計算をする、文章(英文も含む)を読む、こういうことを呼吸をするように当たり前にこなす能力はあなどれない。僕も、契約書類や英文になってくると途端に脳の処理能力が落ちることを自覚する。
これができなければ、なにか判断を下さなければならないときに、その材料集めを適切に行うことすらできない。間違ったものや、自分に都合の良いものだけ集めて、いとも簡単に間違った判断をしてしまう。
こういう能力を身につけて、歳を重ねても落とさずに維持し続ける。そのために小さい頃から勉強をする意味はあるんだなあ、と今さらになって思う。勉強だけできてもしょうがない、などということはない。勉強することによって体得できる習慣や基礎体力がなければ、なにもできないのである。頭の働きが少し落ちてきているので身をもって痛感する。