空と赦し。

少し遠出。いまの季節、どこを訪れても気持ちがいい。空は青く澄んでいるし、夕暮れどきにはいろんな色のコントラストも楽しめる。空気も例年よりは綺麗なのだろう。いつもこの季節は好きなんだけれども、特に今年は世界がより浄化されているように見える。


世界は相変わらず大変で、混迷を増しているけれども、最終的には良い方向へ導かれていっているんじゃないか、と無条件に思ってしまう。良い意味で、執着心のようなものが最近は取れてきて、なるようになればよい、後から果実はついてこればよい、と心の底から思えるようになってきた。そうしたら、心がずいぶんと軽く、楽になった。


これまで許せなかったようなことも、少しずつ赦せるようになってきた。無理をしてなにかを動かそうとすることもなくなってきた。全ては流れのままに動いていくし、いったん流れが止まってしまったものは、そこまでのことだったということだ。


フェードアウトしていく関係もある、復活する関係もある。寂しさを感じることもときにはあるけど、全ては自然の摂理のなかで定められていることなのだと思う。