おつかれさまでした。

安倍首相が辞任を表明した。8年弱の第二次安倍政権であった。一昨日あたりは任期満了まで続投の噂も多かったので、僕自身も寝耳に水だった。


いつかはくるだろうなと思っていたけれども、いざその日を迎えると、自分のここ8年のキャリアの歩みと政治イベントが重なってなんとも言えない気持ちになる。最後になっていろいろあったけれども、今年の年明けまではまあまあいい夢を見させてもらった。海外各国との関係もずいぶんよくなり、日本の存在感(これは経済面だけでなく)が復活したと思う。


昨日の記者会見もなかなかの名演説であった。感謝の意を前面に押し出し、晩節をむやみに汚さなかった、という点だけでも良かったと思う。お疲れさまでした、ゆっくり休んでくださいという言葉以外に見つからない。


それだけに、今後の政権運営、政局、ひいては生活や社会に与える影響がどうなっていくのか、不安は尽きない。数日前にも言った通り、お上になにかを期待する時代はもう終わって(それは会社に期待する時代も同じく終わりだ)、なりふり構わず自分がどうサバイブしていくか考えていく時代になるのだと思う。遅かれ早かれそんな時代がくることは明らかになっていたので、僕自身がある程度独り立ちできるまでの時間的猶予を作ってくれた、という意味でもアベノミクスには感謝である。