地獄の黙示録。

これまでに何度も「氷河期世代」の人たちの話をしている。ちょうど僕からすればすぐ上の世代になるので、いろいろと人生観などを説かれる機会も多いのだ。そして、激しい競争や厳しい環境を勝ち抜いてきた人が多くて(勝ち抜けずに臥薪嘗胆な人はもっと多い)彼らが築いた確固たる考えを押し付けられることも多いのだ。 僕の世代もなかなか大変だったこともあるが、彼らと比べればまだのほほんと過ごしてこれた部分も大きいのだろう。どこか冷めたところもあり、飄々と毎日を積み重ねている人も多い。これが氷河期世代となると、もっとなりふり構わずガムシャラに努力し、時には人を出し抜いてこなければ生き抜いてこれなかったのだろう。 負け組は言わずもがな、勝ち組として逃げ切った人も周りに同じレベルの努力を要求したり、周りを信用できなかったり、けして心から幸せと言える状況にないのは悲しすぎる。そして氷河期どまんなかの76世代も徐々にビジネスの最前線からはフェードアウトしていく。時代を感じる。