アクサイチン②。

(昨日の続き)アクサイチンでは中印両軍の戦闘が行われたという。あの荒野で、あの高山地帯でまだ春先であろう時期にどんな光景が広がったのだろう。想像もつかないものである。そして行きたかったアリの町はこの15年でどんなに変わってしまったのだろう。この10年のチベットをめぐる政策のなかで人々はどう暮らしを営んでいるんだろう。やはり、あの時代にしか味わえない空間はあったのである。


共産党中国はどこに向かっていくのだろう。いつかまた、ふらりと旅ができるような時代は訪れるのだろうか。それとも、遥かな大地を想像するだけで僕の人生も終わってしまうものだろうか。


こういうことも含めて、やりたいことは我慢せずやりたいと思ったときに行動しておかないと後になって後悔する。寄り道しようとも帳尻なんぞどこかで合わせられるものである。


そして久しぶりに、海外をぶらついていた頃、もっとぶらつきたいなと思っていた頃の自分自身を思い出す。もう一度、おっさん(おじいさん?)が1人でぶらつく日もくるだろうか。