廃人。

NHKの「ねほりんぱほりん」という番組が面白い。なんというか、特異な人に人形劇のスタイルで、その実態を赤裸々にしゃべらせる番組だ。この秋からのシーズン2では、少年院入所経験者や偽装キラキラ女子など、ついつい見たくなる人たちのラインナップが並んでいる。

先週は「ネトゲ廃人」の回だった。1日20時間、10年間もゲームをやり続けているということで、これまたなんとも面白かった。ごくわずかな期間であるが、僕も廃人のようにゲームをやりこむことがあって、なんだかそのあたりのことを思い出した。

僕がやりこんだのは、「信長の野望シリーズ」や「パワプロシリーズ」だ。FFやドラクエもやっていたことはあるがのめりこむほどではなかった。

信長の野望は、一度はじめるとなかなかやめられない。途中でセーブして日常生活に戻るのがおっくうになるのだ。かくして、10時間以上ぶっ通しでエンディングまでプレイしてしまったりもする。プレイを終えて日常生活に戻ると、最初の10分くらいは変な感じがする。

パワプロは確か8年くらい継続して大学生の頃に一度なにもかもが嫌になって、部屋に数日こもってやりこんだ記憶がある。あのなんとも言えない厭世的な気分、現実世界に戻りたくなくなって、ずぶずぶと沼に沈み込むような気分は独特のものだ。本当に一歩間違えれば、廃人になっていたのかもしれない。