あれから8年。

71日は僕にとって大切な日なので、書きたいことがあるのだけど、それは明日に譲るとする。8年前の宿題の答え合わせをしなければならない。


8年前の630日は東大で瀧本哲史さんの特別授業を受けていた。ぎりぎり20代の、会場ではおそらく最年長のおっさん予備軍であった。その日のことは8年前の71日のブログにも書いた。


8年の月日はどんなものだったか。こうやって俯瞰してみれば、人生の夏だったのかもしれない。職業人としてまがりなりにも一人前になり、非常にニッチな業界の片隅ではあるものの、確かな経験を積ませてもらった。納得のいく仕事もできたし、自分なりの勝負もした。肝も座ってきた。そして、8年間のラスト2年では、将来を見極めてキャリアチェンジを考え、それを実行に移した。


子供が生まれて、家族の形も変わった。生活のなかの仕事の比重は明らかに下がり、人生トータルでなにに力点を置いていくか考えるようになった。


全体的にみれば、自分なりによくサバイバルしてきたとは思う。ただ、このラスト数ヶ月だけは、思ってもみなかったことに見舞われている。なにもかもが、このままでは行き詰まるところにきている。


ここまでの8年間に及第点は与えられるけれども、これからの8年間はもう一度ギアを入れ直さないと、今までと同じように走っていてはダメだよ、というのが正直なところだ。難しい、どうやってこの壁を乗り越えたらよいのか、いまはわからない。でもこれが僕に再び課せられた宿題なんだろう。次のステージにいくには、学び続けるしかない。どんなにおっさんになっても。


そして、瀧本さんがなによりもおっしゃられていたこと、「他の誰かがつけてくれた明かりに従って進むのではなく、自らが明かりになれ」の言葉を胸に、これからも進む。たとえそこが裏街道でも。