独眼竜政宗。

伊達政宗が好きだということは数年前に書いたが、今週の大河ドラマ麒麟がくるのロケができておらず、『独眼竜政宗』の総集編が放送された。もちろんリアルタイムの頃はよちよち歩きだったので、政宗をテーマにした大河があったということ自体がほぼ初耳である。あまり期待せずに見たのだがかなり見応えのある内容だった。歴代の大河のなかでも今でも一二を争う人気番組だということがよくわかる。


政宗のことがなぜ好きだったのだろう、東北という、(少年時代までを過ごした)大阪からは離れたエリアへの憧れだとかもあったのだが、番組をみて改めて政宗人間性の豊かさに気づいた。戦いに明け暮れた前半生、一転して機転を利かせ時の権力者である秀吉、家康とうまく付き合い続けた壮年期、太平の世のなかで文化人としても余すことなく活躍し、海外との関わりも持った晩年、それぞれに彩りがある。


自分の人生も、場面ごとに柔軟に生き方を変えて渡り歩き、味わい尽くすことができるような一生を送ってみたいと思う。実家の本棚に置かれた山岡荘八の本を読んだ少年の頃から変わらず、そう思っている。