めちゃイケの22年②。
(前日の続き)岡村さんの、めちゃイケは「青春」である、というコメントがあった。たぶんそれは本当なのだ。青春に年齢は関係ない、というのも一理ある。ただ青春をずっと続けるということは、それ相応の犠牲を払わざるを得ないものなのだ、ということも、僕はこの番組から学ばされた。
彼らもまた、初期のスマッシュヒットをもう一度夢見て、どんどんテレビ界の制約がきつくなったり、年齢を重ねていったり、個人のライフスタイルが変わったりするなかで、時代に抗いながら闘い続けてきたのだろう。そしてめちゃイケのように、90年代やゼロ年代のヒットを引きずりながら、いまももがき続けている人たちが、バラエティや芸能界の世界に限らず、世の中のそこかしこに多いことをとても感じる。
このところ、ご長寿番組が相次いで終了しているのは、ひとつの転機なのだろう。永遠に続くかに思われた時間もいつかは終わり、消えてなくなる。そのあとの時間をどう生きていくか、僕もまた考えるタイミングに差し掛かっているのだ。