理解不能。

ここのところ普段以上にマーケットの動きをよく見ているのだが、本当にわけがわからない。景気悪化は止まらず、企業業績は落ち込むばかりなのだが、悪い数字が出れば出るほど金融緩和策が打たれてマーケットは上昇する。セオリーが全く通じないし、材料が出たときにどう反応するのかが予想のしようがなく、文字通りに博打になっている。


中国での第二波、中印の小競り合い、朝鮮半島の動乱の兆し、そして米国は相変わらずに人種の分断とそれに伴う混乱が続いている。世界はどんどんひどくなっているのに、マーケットだけが上昇を続けるというあり得ない事態が続いている。もちろん金融緩和の効果といえばそうなのだが、それだけでここまで上がるか?というくらいに上がりすぎには思う。


個人的な見立てとしては、長期的には上で間違いないのだが、短期的にはもう一度下を試しにいくものとみている。それが、米国での第二波が引き金となるのか、それとも先に挙げたネガティブな事象のどれが決め手になるかはわからないが、どこかでマーケットから悲鳴があがるだろう。そこが歴史的な買い場となるはずだ(本当の買い場が3月末だったことは間違いないが、過ぎてしまったものはしょうがない)。