26年ぶり。

バファローズ日本一。去年に続いて見応えのある日本シリーズだった。正直なところ、第3戦が終わったところでは、このままスワローズが押し切ると誰もが思っていただろう。エースの山本由伸が不調で、頼みのリリーフ陣も変調ななかで、よく冷静に調子の良い選手を並べたと思う。起用に応えた選手ももちろんだが、中嶋監督の采配がMVPと言っていい。

 

スワローズは少しずつ歯車が狂った感じではあった。特に期待された村上宗隆が最後まで火がつかなかった。シーズン通りの型を崩さなかった高津采配が花開かなかった。

 

ギリギリのところで差し切る戦い、という点においてバファローズが勝っていたということだろう。スワローズは今年もスタートダッシュに成功し、途中Covidによる大量離脱で失速するも、セーフティリードを保ってのフィニッシュとなった。バファローズは、最後まで熾烈な戦いを繰り広げて、ほんの少しの差で頂点に立った。その過程の違いがシリーズに出たということだろう。

 

さて、オフがはじまる。今年もいろんな輝きを見ることができた。来年も、心穏やかに、野球が見られることを願う。