止まらない。

まだ少し浮き沈みがありながらも、いくぶん悲しみは消えてきた。時間が経てば自然と傷は癒えてくるものである。でも、すっぱり忘れてしまうわけにもいかない。


悲しみでぽっかりと空いた心の穴にも、少しずつ新しい喜びや活力が注がれてゆく。それは前からもともと在ったもので、今まではよく見えていなかったものもあるし、他人に自分のことをさらけだしてすくいあげてもらうこともある。本当に大切なものがなんなのか、改めて気付かされてもらっている。


いろんなことがくんづほぐれつになりながらも、ひとつの形ができてゆく。足を止め、手を止めなければ、自然とまた次の動きが生まれてくる。健やかなる時も、病める時も、少しずつでも前に進んでいれば、きっとまた新しい景色が見えてくる。


どれだけ世界が変わっても自分のやることは変わらない。愚直に自分のできることを続けていく。どつぼにはまったり、ツラい時期もあるだろうけど、それも乗り越えてやり続けるしかない。