落語。

いだてん、第三部ラスト。今週もまたはちゃめちゃ面白い。前回と今回で太平洋戦争の4年間を描いたのだけど、脚本のつくりのなせる技を存分に見せてもらった。

 

このドラマ序盤から落語のシーンがたびたび出てきて、初めの頃は落語パートが挿入される意図がいまいち掴めず流しながら見ていたのだが、ここにきて一気に伏線が回収された。ガチャンとパズルがはまるような気持ち良さである。

 

幻の東京オリンピックを目指していた小松くんの最期も涙なしでは見れない。フィクションだとは分かっているけど、夢を諦めざるを得なかった幾多の犠牲のものに戦後の繁栄があるということを表現するのにこれ以上の展開はなかった。

 

視聴率が低いだとか、武将が出てこないだとか、戦のシーンがないだとか、ここまでさんざん大河ドラマらしくないと言われてきたけれど、間違いなくこれまでの大河のなかで一番作り込まれている。この怒涛の流れのなかでラスト8回、フィナーレまで到達するのだろう。