街。

何度か訪れたことのある、関西の西のはずれの街へ。2年半ぶりくらいだろうか、なんとも懐かしい。


移動の電車がなぜか空調のききがひどく悪く、汗だくの状態で駅に降り立つ。東京はもう涼しいのだけど、こちらは真夏がまだ続いている。昼間の太陽の熱がじわっと地面から放射されるような通りを歩く。


いろんな気持ちでこの街を歩いたことを思い出す。うまくいかずにふてくされたことも、案件が佳境で興奮を必死に抑えたことも、ぼんやりと気が抜けたことも。いつの時も1人だった。1人だったからこそ、いろんな気持ちと向き合ってきた。


人通りの少なくなったアーケードを歩く。この時間、中国人観光客が多い。変わらないように見えて、この街も変わっていく。この街は生まれ故郷ではないけれども、僕にとってはとても大事な時間を過ごし、いろんな思い出の詰まった街で、たまにきてその空気を吸いたくなる街だ。