お陰さま。

昨日は、これまでいくつかの案件に取り組んだ、懐かしい町に降り立った。何度通っただろうか、駅前は少しずつ新しい建物がにょきにょきと生えており、地方都市にも再開発の波がきていることを感じる。

駅前から縦横に伸びる商店街は変わらず、猥雑な雰囲気を保っている。少し時間があったので餃子の王将に入る。出てきた熱々の炒飯をほおばると、汗が噴き出してくる。

店を出て、夏の日差しが照りつけるなかをふらふらと歩く。商店街や路地を通るたびに、昔の記憶がフラッシュバックしてくるのは、いまが一区切りのタイミングだからなのだと思う。

客先で、「お元気にされていましたか」と声をかけられる。僕は「お陰さまで元気にやってます」と返答する。ほんとうに、陰からいろんな人に支えられて、ここまで元気にやってこれたのだと思う。だから僕は、「お陰さまで」という言葉を好んで使うようにしている。

訪れることで力をもらえる場所があるというのは、幸せなことだと思う。