飛び越えた世界で。

NETFRIXエヴァが視聴できるようになった。実に最初の放送から24年が経ったことにも驚く。僕はリアルタイムからは少し遅れて、当時のテレビ大阪の再放送を録画しては繰り返して視ていたので、あれからは22年が経ったということか。


これだけの時間が流れても、エヴァにいささかも色あせた感がないのは、この作品が人間の内面を描いたものであるからだろう。中学生のときは中学生なりに、おっさんになってからはおっさんなりに、シンジの内的世界と自分の内的世界に共鳴するところがある。


すでに、エヴァが描いていた2014年の世界を飛び越えてしまった。そういう意味では、表面的なところでは思ったほどに世界の歩みが速くはなかったのかもしれない。でも、1995年を起点としてこの24年を振り返れば、間違いなく当時と今では時代も世界も切り替わっている。


ここからは、エヴァも描ききれなかった世界を生きていくのだ。誰も彼も。世界はそれでも続いていくのだ。