ジェンダー。

なんとなく、落語の部分がなじめないままに前半も終わろうとしている大河ドラマ「いだてん」だが、前回の放送はキラリと光る良さがあった。女子体育に関する回である。 「女らしさ」「男らしさ」について金栗四三や女生徒たちが痛快なセリフを吐くのである。なるほど、こういうジェンダー的なものの見方はあの時代から100年経っても根強く世間には残っているなあと改めて思わされる。令和の時代に女らしさや男らしさは溶け出して、「自分らしさ」に昇華できるだろうか、そんなことを思う。 ひるがえって、うちの息子は思ったよりもジェンダーにとらわれた物言いをすることが多い。あの年ごろだとむしろ過剰なくらいに男女の差を意識し始めるものなのだろうか。 いだてん、例年の大河にはない新たな試みが盛り込まれていて良いのだが、なぜか視聴率は伸びない。でも、目先の視聴率にこだわりすぎずやりたいことを貫いていくのは気持ちが良い。やっぱり最終回まで見届けようと思った。