最近テレビに関するエントリーが多いような気がするが、きょうもテレビの話。生活スタイル上しょうがない。身の回りのことをなんやかんやしながらもチラチラと視聴することのできるテレビは、こちらから能動的にアクションを起こさなくとも見られる、受動的メディアとしての王様であり続けるだろうということがよくわかる。
★★★
TBSで「クビを宣告された男たち」という番組が不定期に放送されている。かつては年末特番のみの放送であったが、人気があるのか今では年に数回放送されるようになっている。もともとは戦力外通告を受けた選手が、トライアウトで他球団にアピールしたり、新しい人生の選択をしていく場面に密着する内容だったが、今ではスター選手や浮き沈みのある選手が採り上げられたり、バリュエーションが広がっている。そのスピンオフのひとつとして、より家族にスポットを当てた「プロ野球選手の妻たち」という番組が生まれた。
「プロ野球選手の妻」というと、夫を支えるというステレオタイプなイメージで語られがちだ。番組でも、食事に気を遣い、育児を完全に引き受け、夫を精神的にもサポートする姿が映し出される。路頭に迷いながら、時にはお金よりも夢を選んで現役野球選手にチャレンジし続ける夫をどこまでも支えていく健気な姿が捉えられることも多い。昨今のジェンダー論争を全て昇華させて吹っ飛ばすような、彼女たちの生き方だと思う。