先週をもって朝ドラ「あさが来た」も終了。朝ドラでは今世紀最高の視聴率を記録したとのことで、その実績に恥じないほど、最後まで充実した内容だった。途中まではディーンフジオカ演じる五代友厚が人気を博したが、終わってみれば玉木宏演じる広岡新次郎が1番良い味を出したのではないだろうか。
主人公である広岡浅子が、実業家として名を挙げ、女子教育の道を拓いた、というのがストーリーの主題ではあったが、実のところは夫婦の絆、家族の繋がりこそが最大のメッセージだったように思う。形こそさまざまなものがあれども、パートナーの力添えがあってこそ、人は発揮して輝くことができるのだ、ということが、全編を通して描かれていた。
最終週の主題となった「柔らかい心」という言葉がいたく気に入っている。人生の喜怒哀楽を全て受け止め、自分の糧にしていく。きっと、何十年経っても心のなかにこの半年間のストーリーは残っていくだろう。