どっち側?

いまはどの業界もバブルと言っていい。とにかくヒューマンリソースやアイデアに対して、カネがたやすくつく時代になってしまった。逆に言えば、それだけ行き場のないキャッシュが溢れているということなのだろう。

カネを出す側からすれば、いくつか分散して出しておけば、少々投資が泡と消えてもいいという捉え方なのだ。次の時代のスタンダードを取りに行くことができれば、なんであれそこで行う事業は自ずとキャッシュを生むようになる、と考えているのだ。

そう思えば、産業構造が激変していく時代なのかもしれない。削られるのはチャレンジできない、過去の成功体験から抜け出せないポジションにいる側の人間である。新しいビジネスモデルが古いそれを駆逐していくのは当然のことだ。

少なくとも、自分がいまどっち側にいるのかは認識しておいたほうが良い。それは大企業や中小企業のくくりでは判断できないことだ。大企業だって、次の時代の種まきをしっかりしている会社は多い。

僕自身はいまは正直なところ、古い側にいると自覚している。