牛乳。

最近牛乳が好きで、いろんな種類の牛乳を飲むようになった。もともとはどちらかというと牛乳よりは乳酸菌飲料が好きだった。お腹を壊しやすいこともあり牛乳は避け気味だったのだが、牛乳もいろいろ選べばお腹を壊すこともなく、なおかつ味わいも奥深いことがわかってきたので、好みはシフトしつつある。年齢とともに甘い飲み物を遠ざけはじめたというのもあるかもしれない。

スーパーでも産地を見て買うようになったし、出張先でもコンビニでどんなご当地牛乳が売られているか気にするようになった。牛乳という商品の特性上、その土地土地でしか流通しないものも多い。

いくつかの牛乳は、買ってから数日経つと、表面にクリームの層ができるようになる。クリームだけを掬いあげて口にしてみると、牛乳とは全く違う食べ物のようにも感じる。殺菌消毒された工業製品を飲んでいた感覚から、生き物の命そのものを分けてもらって飲んでいる感覚に変わる。

いろんな選択肢があって、そこからその時々で自分の好きなものを選ぶということの豊かさを感じる。