戦略のある人へ。

4月、5月と大型倒産が1件ずつ出たものの、全体的には倒産件数は非常に少なく推移してきた。ただこれは経済活動の実態からするとかけ離れすぎており、夏から秋にかけては倒産ラッシュとなるのは間違いなさそうだ。


さらに、数字には現れないものの、廃業件数はかなりの数にのぼるとされている。飲食店などはいわずもがなであるが、なんとか引っ張りながら営業を続けてきたような店や企業が軒並みのれんを下ろしているような状況だ。コロナに対応する気力をなくしてしまえば、事業を畳むしかないであろう。


これは老舗企業、大手企業にも同じようなことが言える。鈍重になりすぎて自力ではビジネスモデルの転換ができない、そういう旗を振る人が社内にいないような企業が、スポンサーを募るようなケースは増えてきている。自前でできないのならば、アイデアを持ちそれを浸透させ実行できる人に任せるしかないのだ。


おカネの価値はどんどん薄まるが、アイデアや実行力の価値は逆に高まってゆく。個々人としても、力を磨き続けなければならない時代がやってくる。