スポーツ。

またスポーツの世界で不祥事が起きた。アメフトでの悪質なタックルの件と、つい最近まで現役の陸上選手だった女性が罪を犯したニュースに接した。

なんというか、いろんな膿が出てきているのだろうなと思う。前者で言えば、勝利至上主義という言葉にも値しないレベルの低い指導が招いた問題であるし、後者で言えば、選手のセカンドキャリアを支える仕組みがいまなお不十分であることだろう。そして両方に共通するのは、組織の勝利のために選手とその選手の人生が使い捨てられているということである。

もうこの時代、どんな組織の目標よりも個人の人生は優先されるべきである。そして、まだ諸々の能力が低い人(特に若者)に対して、むやみに組織に隷従させるようなマネジメントは取るべきではないということだ。それだと個人としての能力が伸びないだとか、常勝軍団は作れないだとかいうことよりも大切なことだと思う。

少なくとも僕自身は、組織に隷従することなく、むしろ個人が組織を使う感覚で動きたいし、周りにもそれを推奨したい。