独立。
しばしば独立を果たした人と一緒に仕事をして思うのは、組織ではなく1人で生きていくにはオールマイティな能力が必要だということである。営業や仕事自体のスキルだけでなく、事務処理能力も欠くことができない。人に任せるということもできなくはないが、信頼性も含めて多大なコストがかかる。
そういう意味で、ある程度の規模の組織で働くことは、少なくとも自分にとってはメリットのあることなのだと思う。組織で、チームで働くことで、自分に欠落している部分を他のメンバーに補ってもらうことができるからこそ、1人で奮闘するよりも成果が出しやすくなっているのだと思う。同じように、自分もまた他のメンバーを補い合えるようになれば、チームとしての成果がうまく出るようになるのだ。
よほどオールマイティな能力を持っており(もちろん、自覚だけではだめで客観的なものでなければならない)、自分が果たしたい使命があると思えない限りは、独立することはプラスに働かないと思う。誰しもが、自覚している以上に、他者から有形無形の支えを得ている。補い合えることの大切さを自覚し、惜しみなく他者を補えることが、独立して成功するための必須条件のように思う。