いちご狩り①。

GWは友人を家に招いたり、近場でちょこちょこと買い物に出かけることが多かった。そのなかで、息子が希望していたいちご狩りにも出かけた。同じ市内、近場にある農園である。

なぜだかは忘れてしまったが、その日は妻の機嫌が悪い日だった。僕の出発の準備の段取りが悪かったこともあって、いちご狩りの受付を済ましてからも機嫌の悪いオーラを出し続けていたのである。

息子は、そんな空気を察するのだろう。いちご狩りがスタートする段になって泣きそうな顔になり、いちご狩りをしないと言い出した。そうは言っても、制限時間は30分、少なくない参加料を払ってしまっているのである。抱っこしながら連れていっても、栽培されているビニルハウス内の気温が高かったのか、息子は泣いて嫌がってしまった。ほかの参加者は次々とハウスのなかに分け入りいちごをつまんでいる。時間は刻々と過ぎていく。妻は「もう帰ればいいじゃない」などと言う。久しぶりに僕自身泣いてしまいたい気持ちになってしまった。(明日に続く)