難易度。

仕事のできる人は、課せられた定量目標(ちょっと昔風に言えばノルマだ)をクリアするのが上手い。こればっかりは努力というよりもセンスがモノを言う世界である。センスとは目標を達成するための最短距離を知っている、と言い換えることもできる。残念ながら僕にはそのセンスがないことは判明している。


ただ、昨今の経済状況はその目標を達成するための難易度がとてつもなく上がっているように感じられる。資産価格は高いし、ブルーオーシャンと思われたゾーンもあっという間にみなに塗りつぶされてしまう。


そういうなかで無理やり目標を達成しにいこうとすると、いきおいグレーゾーンぎりぎり、もしくはその向こう側に転落してしまうことになる。今年、いろんな事件が起こったのも、結局のところは目標達成を優先しすぎた帰結だ。


このままビジネスの難易度が上がり続けると、それに対応できる人間の数はどんどん減り続ける(単純な肉体労働はもちろん残るが)。そのあとにどんな世界がくるだろうか。