代替されない力。

AIが発達しても、外資系企業はその存在価値を失わない、などとよく言われるが、まさにその言葉通りだなと感じる。これは日本法人に限った話なのかもしれないが、僕が日々接するいくつかの業界においては、外資系企業の営業パーソンの営業力というものは特筆すべきものがある。

端的に感じるのは、準備する力だ。相手からどんなボールが飛んできても的確に返すことができるように、また相手がどんなボールを求めているかを想像してしっかりと準備をする人が多い。このことをひとつとっても、なかなかAIには極められるものではないと思う。なんといっても、相手の心を掴みにいくのだから。

さらに、結果に対してこだわる力も強い。不利な状況でも諦めることなく、最後の最後まで逆転の可能性に向けてあがき続ける人が外資系企業には多い。これは、目標に向かってコミットする力が大きいと言い換えることもできるだろう。理屈ではないところで粘り続けることができるのも、人間のなせるワザだ。

もちろん彼らのスタイルにも良し悪しはあるが、いろいろと学ぶべき点はあるのは間違いない。