子育て。

幼稚園の入園手続きをしたり、同年代の友達と家族ぐるみで遊んだりする機会があって、期せずしていろんな家庭の子育ての姿を垣間見る。

もちろんわが家の子育ても相応に大変なものではあるのだけど、専業にせよ共働きにせよ、他の家庭の子育てもなかなかに大変そうだ。現代社会において子どもを育てることは苦行である、という言葉に異論は挟めない。もちろん、それを補って余りあるほど、子どもを設けるというのは素晴らしいことであることも確かなのだが、これだけみんな大変ななかで子育てしているのならば、万人に子どもを持つことを勧められるものでもないなあ、という気持ちも湧き上がってきたのも確かである。

この苦しみは、昔から存在するものであって、現代になって可視化されたものなのか、それとも現代になって初めて現れてきたものなのか。少子化や人口減少問題とは言うけれど、それは本当に解決せねばならない問題なのか、よくわからなくなってくる。

確かなのは、それでも子どもを生み育てることは「勝つ」(言葉の選び方として最善でないことはわかっているがあえて使わせてもらう)選択だということだ。