そこにある危険。

貸し会議室をサイドビジネスで営む会社の人とふと話していたら、びっくりするような話を聞いた。いわゆる「自然派ママ」とカテゴライズされるような人たちのセミナーが少なくないらしい。僕も、facebookなどでたまにそのような投稿を見ないでもないが、いまの世の中には、思っている以上にそういう思考に振れているママたちが多いみたいだ。

無農薬野菜を志向したりするくらいならいいのだろうが、特定の栄養素を摂取しない、だとか、ワクチンや予防接種を拒否する、代替医療に傾倒するなどなど、、もちろん違法というわけではないのだから、人それぞれ好き好きなのかもしれないが、こういう親をもった子どもはたまらんだろうなあ、と僕は思ってしまう。不幸なんだけど、自分ではその不幸さに気付けない立場に置かれてしまっている、と言うべきか。

家庭のなかだけで子育てが完結する世界というのは、おうおうにして危うさを孕みやすい世界なのだと思う(もちろんみながそうだと言うのではなく、確率論的な意味で)。子育てにしても、介護にしても、これから社会のリソースが足りなくなるなかで、家庭にその義務を負わせる風潮になりつつあるが、危険だなあとしか思えない。