シャボン玉。

結婚することのコスパ、子どもを持つことのコスパ、などなどなんでもコスパで測られるご時世だが、1コスパが悪いのは、孤独でいることだと思う。自分でとことん納得して、独りで生きることを選んでいるのなら、全て飲み込めるのだろうけども、消極的な選択やコスパのみで独りで生きているならば、それは孤独であることを癒やすためのコストが見えていないのだ。


むろん結婚することを無条件に肯定するわけでもないし、結婚や子育てもそれはそれで大変なことがある、というか大変なことの連続なわけなのだが、こちらの大変なことは、確かな未来への投資と受け止めて頑張ることができるのでまだ精神衛生上も良いのである。本当は「確かな」ものではなくいつかシャボン玉のように壊れてしまうものなのだが、とりあえずその時は「確かな」もののはずだと自分自身を錯覚させることに意味があるのだ。


どちらが良いというものでもないのだが、特段頑としたポリシーがなかったり、いつまでたっても自分が人生の主人公であり続けたい、という願望が強いわけでもなければ、結婚も子育ても(できることなら)したほうがよいものだと思う。