箱根。

箱根駅伝が好きである。

もちろんこれから始まる本番も楽しみなのだが、箱根駅伝フリークにとっては、もはや本番当日はオマケのようなものである。1年を通じて、各大学がどんな取り組みをしてきたか、練習や試合を重ねるなかでどんなドラマがあったか、そして12月10日のエントリーメンバーの発表、12月29日の区間エントリーの発表、それらを巡る監督どうしの駆け引き、それらを見るだけでお腹がいっぱいになる。そして、その前座は、このあと当日朝のエントリー変更でフィナーレを迎える。

箱根駅伝は、メディアへの露出も多く(近年の青学の取り組みはさらにその傾向を加速させている)、フリークを満足させるだけの情報が日々出てくる。本番の競技時間は11時間前後だが、僕がそれまでの1年で箱根関連の記事を読んだり視聴したりする時間はおそらくそれを凌駕しているのではないだろうか。

箱根駅伝というコンテンツがメディアでこれだけ取り上げられることの賛否というのは色々とあるだろうが、それでも見る側にとってはひとつの大会に対してこれだけ色々と1年を通じて楽しめる、というのは嬉しいことである。