圧力。

金融機関を介して、酒類販売を続けている飲食店に圧力をかけよ、という類の指示を出した大臣がいた。予想以上の反発を招きすぐにその発言は撤回されたが、日頃からそのような価値観で政治をまわしていることが明るみに出た。政治家が圧力をかければ、民間企業など従うはずだという非常に浅はかな考えだと思う。


まだ60代にもならない、政治家としては比較的若いはずの人物ですらこういう思考回路になってしまっているのだから、やっぱりこの国の統治システムも限界にきている。この指示を受けた官僚は嬉々として対応にあたったのだろうか、もしそうだとしたら感覚が麻痺しすぎている。


世の中に残るこういった悪しき慣習や価値観を全て吹っ飛ばすために、ここ一年、二年のいろんなものごとは起こされているのだと思うし、それでも為政者たちはそれに気付かずに旧来の価値観のままに邁進している。このままでは全てが強制終了してしまうんではないだろうか、とまで思うようになった。


まだまだ驚くべきことが起こるかもしれない。そして、悪夢のように混乱するかもしれない。そこまできてはじめて、次の世代のためのなにかが生まれるのだろう。