ネレナニズム3。

1年に一度くらいの頻度で、目が冴えてしまってほとんど一睡もできないままに朝を迎えることがある。先週の半ば、その1年に一度がやってきた。

22時半ごろに床に入る。友人からLINEがポコポコと送られてくるが、キリがないので落ちると宣言してiPhoneのライトを落とす。すぐに眠れそうな感じなのだが、もうひと息眠りに落ちることができない。そうこうしているうちに隣の部屋でまだ起きている妻のことが気になる。いったいいつ床に入るのだろうか、と。

シャワーの音が聞こえ、ほどなくして妻がベッドにやってくる。今度こそ眠れる、と思いきや、眠れない。そのうちに寝息が聞こえてくる。

長いような短いような時間の進みぐあいを経て、ふと時計を見ると1時間が過ぎている。ここにきて、どうやら今夜は不眠のポケットと入り込んだのだと気づく。それでも、心を鎮めて、身体をよこたえる。汗がじんわりと出てきて睡眠を妨げるので、扇風機を入れる。

明日は5時半起きだから、このままだとあと○時間しか寝れないな、などと思いながら、時間をやり過ごす。3時を過ぎると、開き直りの気持ちが出てきて、もうこのまま起きていようと、Webの記事を読んでみたりする。そうしているうちに空が白み始め、ほんの少しまどろみ、起きる時間になる。昨日ときょうがつながっているような、変な感覚。不思議と疲れはない。