あじ平。

一昨年あたりは焼肉の「くにもと」が好きで、よく会食などで使わせてもらったり、大事な日に行ったりしていたのだが、子どもができてから行きにくくなったり、老化(?)に伴って肉に対する欲求が衰えてきたのか、もっぱら魚系の店で飲食することが多い。なかでも最近高頻度でおじゃましているのが「あじ平」だ。ふぐの専門店である。大阪駅から電車でひと駅、自転車が並べられているような下町の商店街にある。正月に家族で行ったのを含めてここ2ヶ月で3回通っている。

実はこれまでちゃんとした店でふぐを食べたことがほとんどなかった。繁華街にある、一人前2,000円くらいの居酒屋風の安い店くらいだ。そういう店のふぐは極度に薄切りなので、味の印象が残らない。歯応えくらいしか残らない。

こちらの店も1人7,000円くらいまでで収まるので、さほど高いというイメージはない。それでいて、身はこれでもかというくらいに厚い。てっさ、唐揚げ、肝、炙りもの、焼き白子と、いろんなバリエーションで存分に味わえる。最後には雑炊が待っている。個人的には薬味の種類が豊富なのも嬉しい。

当分、ふぐが食べたくなったら、と言うまでもなく、鍋物が食べたくなったら、まずはこの店を思い起こすことになりそうです。