止まるもの、進むもの。

東日本大震災から8年である。この時期になるといつも、当時のブログの記事をいくつか読み返してはあの頃の空気感を思い起こす。


おりしも先週は福島浜通りを訪れる機会があった。報道では何度となく帰還困難区域の話は目にするが、実際にこの目で見ると印象深い。帰還困難区域に指定されているところは、いまもなお時間が8年前から止まっている。正直なところ、線量もやや高い状態が続いている。このエリアではいまなお復興は果たされていない、というのが実感である。


そんなこのあたり、来年には常磐線も全通し、あと数年もすれば現在帰還困難区域となっている国道6号線沿いのエリアでの再開発も進むという。途方も無い資金を投入して、全く新しい街を作るのだろう。そして、新しい人が流入してくるのだろう。それがこの地域にとって良いことなのかは僕にはよくわからない。下世話な言い方をすれば商いのチャンスなのだろうが。整理のつかないままに、ものごとは進んでいってしまうものなのだなあ、と感じる。