離婚。
斉藤和巳と言えば、00年代中盤を代表する大投手だ。期間こそ短かったが、松坂大輔よりも、ダルビッシュ有よりも、斉藤が輝きを放った時があった。その後長く続いた肩の痛みとの戦いにピリオドを打ち、いまコーチ生活を送っている。
前置きはさておき、その斉藤和巳がスザンヌと離婚したという報を聴いた。彼らの関係が始まったのは斉藤が故障に苦しんでからのことだ。斉藤は確かに大投手ではあったが、故障のこともあり、当時売れていたスザンヌの方がはるかに勢いがあったはずだ。スザンヌが献身的にリハビリに付き合う姿なども報道されていて、けなげだなぁと感心した記憶がある。
長い付き合いの末に2人は結婚し、そしてほどなくして斉藤は引退した。そして離婚した。人生はうまくいかないものだなぁと思うとともに、なぜもっとうまくやらなかったのか、という思いも湧き上がってきた。なぜなら2人にはようやく1歳になった子どもがいるのである。離婚理由は、お互いの仕事の拠点が東京と福岡で分かれてしまい、生活に行き違いができてしまったからということだ。額面通りには受け取れないが、なぜそこで踏みとどまれなかったのだろうか、子どもよりも大事なものがあるということなのか。大人の勝手な都合で一番生きづらくなるのは子どもなのになぁと、どうしても思ってしまう。