北陸新幹線。

北陸新幹線で日帰り出張。これまでも富山石川方面への出張の折には、車窓からチラチラ見える橋脚や、工事の進む駅を目にしていたので、ようやくの開通といった感がある。今までの越後湯沢乗り継ぎと比べると、やっぱり格段に楽である。

行きは朝7時台のはくたか。大宮発車時点で指定席は満席になる。1週間前にきっぷを取った時には空席が多かったので、開通フィーバーと言ってもこんなもんかな、と思っていたのだが、思いの外混んでいる。長野でかなり空くのだが、逆にここから乗ってくる人もおり、さらに上越妙高糸魚川あたりでも新潟方面から乗り継いでくる人が多い。いったん席が空いても、またそこに新たな人が座る。これだけ乗っていれば採算としてはかなり良いはずだ。もともと在来線特急のはくたか時代と比べて提供座席数も増えているので、人の往来は格段に増えたことになる。

乗り心地も良いのだが、ちょっと残念なのは線路脇の柵が高くて風景が見づらいこと。もとよりトンネルが多いので風景にはあまり期待できないのだが、やっぱり旅の醍醐味は薄くなる。九州新幹線といい、新幹線移動と言えばそんなものになりつつあるのは致し方ないのかもしれないが。点の旅でなくて線の旅をしたいのならば、新幹線でなくて在来線に乗りなさいと、そして現代ではそのような旅こそが真に贅沢なものなのだ、ということなのだろう。