変わるものと。

大阪出張。余裕のあるスケジュールだったので、合間に商店街をぶらつく。鶴橋、黒門市場新今宮、、東京と比べてもびっくりするほど蒸し暑い日差しの下で、みな元気に商売をしている。

ごちゃごちゃしていて猥雑な雰囲気は変わらないけれども、売っているものは昔と比べて変わってきて、海外からの観光客を意識したものが多い。ハングルや中文で書かれた値札も多い。当然というべきか、このあたりの商売人は流行りすたりに敏感だ。

商店街は変わらないが、アーケードを抜けると、路地の多かった街は急に変わり始めている。ゲストハウスが建ち並び、更地にはホテルの開発計画が記された看板が立つ。街の役目も時代とともに変わっていくのだ、と感じる。

ふと子どもたちの歓声が聞こえてきて、区民プールに出くわす。黒ずんだコンクリートの古めかしいプール。カップヌードルの自販機が残っていて、懐かしさに思わず手が伸びる。味は変わったけど、プールサイドでカップヌードルを啜った数十年前の記憶が蘇る。