女心。

昨夜テラスハウスを見ていて、背筋が寒くなる思いがした。りょうちゃんこと平澤遼子さんがケンケンこと保田賢也くんに対して静かにキレるシーンである。月曜の夜、ほどよい疲れに弛緩した脳みそには強すぎる刺激で、眠気も吹っ飛んだ。この類いの刺激は前もって身構えておかなければダメージが大きい。このようなシーンは、ほとんどの男にデジャヴにも似た経験があるように思う。

フワフワした態度を取っていた男に女のほうから強烈なカウンターを食らわせた、という図式である。こういう時、内心はどうであれ男はヘラヘラするしかない。逆ギレするのはさらにかっこ悪いことであるし、真に受けて動揺してしまうのもかっこ悪いと思ってしまうので、情けないながらも反射的にヘラヘラとした反応しかできないのだ。また、この時に女のほうが本気で怒っているのか、プライドから怒っているのか、全ては演技なのか、さっぱりとわからないのであいまいな態度を取るしかないとも言える。ケンケンの態度もそのようなものであった。

幸か不幸か女性と気持ちをぶつけ合う経験が少ないので、僕から見ても、りょうちゃんの本心はわからない。わからないからこそ刺激(もっと言えば怖さ)を感じてしまう。女性の気持ちがわからないままこのままおっさんになっていくのだろうか。